おいっす、ビッグマックを買うぐらいならチキンクリスプを4つ買う男、クロジやで。
みんな『iDeCo』って知ってるやろか?

投資の勉強してるときに見たよ!よくわかんなかったけど…

iDeCoは節税効果がピカイチの税制優遇制度やで

そうなんだ!でもオススメしないって聞いたこともあるよ?

iDeCoはちょっと複雑で万人にオススメって制度ではないんよ

そっかぁ…でも勉強してボクに合うかどうか見極めるぞっ!
ってことで今回は、
- そもそもiDeCoってなんなの?
- iDeCoのメリット、デメリットって何?
- iDeCoをオススメする人、オススメしない人
ってなことについて、おしゃべりしていくで。
iDeCoとは?

iDeCoとは「individual Defined Contribution」の頭文字を組み合わせたもので日本語に訳すと『個人型確定拠出年金』ってことやで。

せんせー、ボク急に気分が…

ひ、ひよこちゃんが英語と漢字で目を回しとる…

分かりやすく説明するから落ち着いて、な!
分かりやすいように『個人型確定拠出年金』を『個人型』『確定拠出』『年金』の3つのワードに区切ろうか。
まず『個人型』やけどそれはそのまんまやな。
反対語は『企業型』になるで。
まぁ個人が用意するって意味やな。
次は『確定拠出』ってワードやな。
まず『拠出』の言葉の意味やけど「保険や年金の掛け金を支払う」って意味やで。
決まった(確定)金額を支払う(拠出)けどいくら貰えるかは運用次第よってことやな。

反対にいくら貰えるかが決まってるのは『確定給付』っていうんやで

国民年金や厚生年金は『確定給付年金』ってことだね!
最後に『年金』やな。
年金ってのは60歳以降に受け取れるよってことやで。
つまり『個人型確定拠出年金=iDeCo』とは『自分で運用して年金を作る』ってことやで。

理解したらなんか気分が落ち着いてきた!
加入条件としては、日本国内に住む、20歳以上60歳未満、国民年金の保険料をきっちり払ってること、この3つをクリアしていれば加入できるんやけど例外で加入できない人もいるのでiDeCo公式サイトにある加入診断をポチってくれ。
ちなみにこのiDeCoってのは愛称の募集から名付けられてて、選定の理由の1つとして「小文字と大文字の交互の組合せが、スタイリッシュでおしゃれな印象を与えること」っていうのがあるんよ。
俺もスタイリッシュにおしゃれにiDeCoを伝えたいから面倒くさいけど小文字と大文字をちゃんと使っていくぜ。

正直、かなりめんどくさいw
iDeCoのメリット

せんせー、iDeCoのメリットってなんなの?

最大の特徴は強力な2つの税制優遇制度やで
強力な2つの税制優遇制度
『iDeCo』には2つの税制優遇制度があるで。
1つ目は、運用で得られた利益が非課税になるっていう優遇制度。
株式等を売却した時に得られる利益(譲渡益という)と企業から受け取る配当金にはそれぞれ20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)の税金が課せられるようになってんのよ。
でも『iDeCo』やとこの税金が非課税、つまり不要になるっていうおトクな制度なんよ。

あれ、コレって…

そう、『つみたてNISA』と同じ制度やね
2つ目は毎月の掛け金が全て所得控除になるってことやな。
所得控除には全部で14種類あるんやけど、その中の1つに『小規模企業共済等掛金控除』ってのがあってiDeCoの掛金はこの『小規模企業共済等掛金控除』の対象になる、つまり所得税の課税対象外になるってことやで。
年末調整や確定申告をすることで所得税や住民税が安くなるんやで。
どれぐらい税金が優遇されるかはiDeCo公式HPにあるシミュレーションをポチってみて。
最低額の月5000円の掛け金でも年間9000円程の節税になるから資金に余裕のある人は是非使いたい制度やね。

年間6万円の掛け金で9,000円も節税できるの!?銀行に預けると…

普通預金の金利が0.001%だから計算すると・・・0.6円やね

えっ!?

ごめん、0.6円から約20%の税金が抜かれるから…って悲しくなってきた
所得税や住民税は、僕らが稼いだ金(会社員なら給与、事業主なら売上)にかけられるんではないんよね。
- 会社員の場合 給与-控除=課税所得
- 事業主の場合 売上-経費-控除=課税所得
この課税所得ってのが「税金をかけられる所得」ってことなんよ。
所得税ってのは 課税所得×税率-控除=所得税額
住民税ってのは 課税所得の10%(市町村民税6%+都道府県民税4%)
まぁ難しいことは覚えなくていいから、控除を増やすと課税所得が減って所得税や住民税が安くなるってのだけ覚えておいて。
投資商品を選べる
iDeCoもつみたてNISA同様に投資商品を選べるけど、つみたてNISAは「金融庁が厳選した投資信託とETF(上場投資信託)」という元本変動型(元本割れの可能性がある)の商品しかなかったけど、iDeCoは元本確保型な「定期預金」も商品にラインナップされてるのが特徴やね。
老後のために貯金してる人なんかはiDeCoで定期預金すると、掛け金が所得控除になる分、効率よく貯金できるってことやね。
ただiDeCoの節税メリットを最大限生かすには、定期預金のような増えない資産運用よりも多少のリスクをとってでも投資信託で増やしに行ったほうがいいと思うで。

運用方法としては『つみたてNISA』と同じ王道の投資方法がオススメやで
iDeCoは金融機関によって商品のラインナップが結構違うからその辺りもしっかりと精査する必要があるで。
オススメは『SBI証券』か『楽天証券』やで。
手数料の安いネット証券の最大手2社でどちらも魅力的な商品を取り扱ってるからな。

人気のeMAXIS SlimシリーズならSBI証券のセレクトプラン

こちらも人気の楽天VT,楽天VTIなら楽天証券

せんせーがいつもオススメしてる商品だねっ!
iDeCoのデメリット

せんせー、iDeCoはオススメしないって人も多いみたいだけど…

iDeCoは強力なメリットの反面、強力なデメリットもあるんよ
強力な資金拘束
iDeCoの最大のデメリットがこの資金拘束なんよねぇ。
ざっくり説明すると「iDeCoに投じた掛け金や運用益は60歳になるまで引き出せないよ」ってのと「iDeCoを開始したら途中で解約することは基本的には無理よ」っていうデメリットがあるんよ。

えぇーっ!?それはiDeCoを始めるか、かなり悩んじゃうね…

しっかりと『生活防衛資金』を作って、余剰資金で運用しよな
ちなみにiDeCoの掛け金は、最低月5000円からやで。
もしどうしても掛け金を出せなくなった場合は一時的に停止することも可能やけど、停止期間中も手数料は発生し続けるから覚えておいてな。
受け取り時に税金がかかる
ここがまたややこしいところではあるんやけど、iDeCoは「運用で得た利益は非課税」ってのは説明したやん?
でもな、それを受け取る時には税金が掛けられるんよ。

ちょっと何言ってるのかわからない、得なの?損なの?

大丈夫、落ち着いて!得だから!
ざっくり説明すると、受け取り方には『一時受取』っていう退職金扱いの課税と『分割受取』っていう年金扱いの課税があるんよ。
退職金にも年金にもあまり大きな税金をかけるのは良くないよねってことで優遇されてるんよね。

受け取り時も税金が優遇されてるからデメリットではないんだけどね

でも受け取り時には税金が掛かるってのは覚えておかなきゃ!
ちょこちょこ手数料を持っていかれる

つみたてNISAやと口座開設や口座管理に関して手数料は不要なんよね。
でもiDeCoだと、
加入時・加入期間中
- iDeCo加入時(2829円+α)
- 口座管理手数料(月171円+α)
移管時・停止期間中・受け取り時
- 金融機関の変更(4400円+α)
- iDeCo停止期間中(月66円)
- 受け取り時(1回440円)
+αの部分は金融機関による。(基本的にネット証券は+αの部分が不要)
と加入時や加入期間中、受け取り時に手数料が必要になるんよね。
それでも基本的にはiDeCoの税制優遇制度の方がメリットが大きいので「手数料、これぐらい必要なんだ」って頭の片隅に置いといてくれたらオッケーや。
長期投資で勝つために重要なのは「手数料をいかに抑えるか」やで。
基本的にネット証券が手数料を抑えられててオススメやけど特に『SBI証券』と『楽天証券』が商品ラインナップも魅力的でオススメやで。
投資金額の上限がある&スポット購入ができない
iDeCoには「月額いくらまで、年額いくらまで」という上限が各加入者グループごとに設定されてて、それを超えての投資はできんようになってるで。

お金持ちの人ほど、優遇されちゃう制度になっちゃうもんね
また加入者が自分のタイミングで購入(スポット購入という)することや、投資したい金額を頻繁に変更することはできなくなってるで。(1年に1回だけ掛け金の額を変更することができる)
リーマンショックやコロナショックのような株価が一気に下がるような状況でも、そのタイミングに集中的に投資をすることが不可能ってことやね。

iDeCoは積立投資の面が大きいからコレは仕方ないかな
iDeCoをオススメする人、オススメしない人
ここまでiDeCoのメリット、デメリットについて説明してきたけど、加入の判断が難しいよね。
簡単にまとめると、
- 節税効果が高い人(税金をたくさん払ってる会社員等)
- 生活防衛資金をしっかりと用意し、余剰資金に余裕がある人
- ある程度のライフイベント(人生の大きな出来事)を終えた人
上記に当てはまる人はiDeCo加入を前向きに検討してみたらどうかな。
逆にオススメしない人としては、
- 節税効果が低い人(専業主婦や無職等、収入がない人)
- 生活が安定していない人(収入が不安定、借金がある等)
- 10代、20代の若い人
上記に当てはまる人はオススメしないなぁ。
若い人に限って言えば、加入期間が長い分、節税効果はめっちゃ大きいけど他のことにお金使ってほしいなぁって個人的に思う。
自分のスキルアップのために自己投資したり、若くて体力のあるうちに体験できるようなことにお金を使った方がいいんじゃないかな。
iDeCo加入の大きな判断の1つとして、『つみたてNISAに満額投資する』ってのを目安にしてみたらどうやろ。
これができたら次にiDeCoの加入を検討してみたらいいかもね。

慌ててiDeCoに手を出さずに、他にできることからしよう!
まとめ 大きなメリットと大きなデメリットを見極めよう!

iDeCoに関しての説明してきたで。
ざっくり要点をまとめると、
- 運用益だけでなく、掛け金が所得控除になるので節税効果がめちゃ高い
- 開始すると原則解約不可&60歳まで資産を引き出せない
- iDeCoよりもまず『つみたてNISA』に満額投資するのが先
ってことやな。
メリットも大きいけどデメリットも大きのがiDeCoやな。
まずはしっかりと生活費を見直しつつ、十分な生活防衛資金を確保して、つみたてNISAに満額投資、それからiDeCoやね。
強力な資金拘束がある分、iDeCoは慎重に判断してな。
iDeCoを始めるなら下記のネット証券がオススメやで。

僕は『つみたてNISA』は楽天証券で楽天VTI、『IDeCo』はSBI証券でeMAXIS Slima全世界株式に投資してるで
あくまでも投資は自己責任でお願いしますね。

先生は責任を持ちません!
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